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自然治癒力

歯科治療というと口の中だけを診ていると思われがちですが、特に歯のかみ合わせや顎関節症と言われる病気は、全身の状態と密接な関係にあり、そこにふみこまないと治らないことが解ってきました。
ところが現在、歯科大学の教育の場では残念ながらそこまでは教えてくれません。
この事を教えてくれたのは私の尊敬するある歯科の先生なのですが、その先生の講習会に参加した時に私の歯のかみ合わせから体の不調を指摘され、かみ合わせの調整と針治療をしてもらったことがあります。

「以前体調の悪い時に治療して白金加金で補綴しちゃてるから、体が良くなろうとしても治した歯が邪魔してしまって体は良い状態になれないんだよね。」と言われました。どういう事かというと、私は歯科大学を卒業して医局に入局した時に、口腔内で安定していて物性的に優れていると言われている(現在でもそう言われています)プラチナで昔治した歯を再治療しました。
その時の体調が悪かったのです。毎日夜遅くまで仕事をして、それから飲みにいくような生活でした。生活だけでなく、精神状態もあまり良くなかったと思います。
そんな時に歯を治したのですが、それが悪い体調に合わせた、かみ合わせを作ることになってしまった訳です。
その上非常に硬く磨耗し難い金属であるプラチナを使ったので、体調が良くなってかみ合わせも良くなろうとしても、それが出来ない状態だったのです。
体がかみ合わせを作り、歯が体を支える、あるいはその逆のことが体の中でおこっているのです。

自分で自覚はなかったのですが「気の巡りの悪いところがあって体調は良くないよね。よく、ここまで平気だったね。」と、その講習会に参加した時の体の状態を前述の先生に言われてしまいました。感覚がマヒして体調の悪さを感じることができなかったようです。
それから色々な治療法のうちの一つとして針治療を選んでくれました。合谷の経穴、いわゆるツボに針の入る瞬間はたいした痛みも感じず何の反応も起きるような感じはなく、ただ手の中に入った針先の長さに驚いていただけでした。
しばらくすると、突然体全体が熱くなってきて汗がどっと出てきました。そして汗びっしょりになって、額から汗がしたたり落ちるくらいになりました。こういう経験はのちになってからも体験するのですが、気の巡りがよくなったので熱くなるのだそうです。気の巡りが変わると体も変わるようです。
その時に先生に「こういう人は気功とかやるといいんだよね。」と言われました。

元来そういうことに少なからず興味を持っていたので、このことがきっかけの一つとなり、一年以上たってしまいましたが巡りめぐって理学気功にたどりつきました。
ホームページ上の冷え、自発的治癒、依存させない治療等、いくつかのキーワードに惹かれました。
その頃は、肉体的にも精神的にも参ってる時でもありました。
患者さん一人、根をつめて治療した後、横にならずにいられないほど疲れてしまっていました。
実際に治療を受け学院長に腎系の気の流れの悪さを指摘され、「腎系の気の流れが悪いと疲れやすいんですよ。」といわれました。
治療法を学べば患者さんの治療に役立ち自分の治療もできる、と思い理学気功学院に入学を決めました。
理学気功学院で学んでいたときに思ったことですが、「自分の体って結構自分ではわからない事が多いな。」ということです。
自分では力を入れているつもりでも力が入らず、体の可動範囲が左右で違うのに知覚できなかったり、精神状態が体の感覚を麻痺させてしまうこともあるのです。
体の悪さや痛さを感じることができないことがあることを教えられ大変勉強になりました。
また逆に、体の不調を感じて検査をしても検査結果にダイレクトに現れないことがありますが、東洋医学的に考えると説明がつくことを教わりました。

歯科の領域でも明らかに口が開きずらかったり、変な噛み方をしていても分からなかったりする方がいます。体調が悪いと痛みや症状が出たりする方もいます。
これは前述している通り、体全体と歯のかみ合わせが非常に関係があるからです。
何が体の中で起こっているかというと、体のバランスが悪かったり、気の巡りが悪かったりして、免疫力が落ちているのです。
歯科領域の問題はお口のなかで解決できることと、自然治癒力=免疫力にアプローチしなければ解決できない問題があるのです。

 

 


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